波乗りジョナサン
1か月ほど前の話です。10月のとある週末、久しぶりにコート・ドカシで過ごしました。
あいにくの曇り空で窓の外の海に視線を落としたら、カモメ?のような鳥が海面に浮かんでいます。これはよく見る風景で魚を取るために海面にいる鳥をしばしば見かけます。たいていは波の静かなところにいるのですが、このカモメさんは敢えて波が立っているところにいました。魚をとっているのかなと思ってしばらくみていると、どうやら波乗りを楽しんでいるよう。 ぷかぷか何だか楽しそう。
人のサファーと違うのは波がブレイクするとひょいっと小さく飛んで波にのまれないように上手にかわします。
気持ちよさそうにカモメが波乗りをしているとどこからともなくたくさんのカラスさん達が集まってきました。
「おいおい、ちょっと見てみろよ。」
「なんだなんだアイツ。おもしろそうなことしているじゃないか。」
「あらーカッコいいわね。 私もやりたいわ~」
そこへ一羽のサギ(かな?)がやってきました。
「お前たち何をさわいでおるのじゃ。ん?なんだなんだアイツは変わったことをしているじゃないか。ほーなかなかのものだな。」
などと鳥語で話していたかどうかはわかりませんが、まさにそんな感じです。
そこへ一休みしに波乗りジョナサンが陸に戻ってくると、一斉にカラスたちはカモメの近くにやってきました。
「おい、カモメ君、楽しそうなことをやっているじゃないか。」
「カモメさん、カッコいいわね。 私もやってみたいわ。どうやるの?教えて。」
「簡単さ。ただ波に身体を合わせて浮いていればいいんだよ。見ててご覧。」
といったかどうかは定かではありませんが、カモメはまた波乗りを楽しむため海へと戻って行きました。
カラスさんたちは水がこわいのでしょう。いつまでもいつまでもうらやましそうに波乗りジョナサンを眺めていました。これは本当のストーリーです。可愛らしいですね。
If I were a bird, I would fry to you.
仮定法を覚える構文。ロマンチックですね。これで英語が益々好きになりました。
2015.11.22